【BL】お荷物くんの奮闘記
ここまでを振り返ってみる。朝、8時半に家を出て、大学の一限を受けた。木曜日はそれ以降の受講は無いため、十時五十分頃に電車に乗り、古書店に向かった。
何故古書店なのか。単純に、リュータと小学生の頃に一緒に漫画喫茶で読んだ本をもう一度読みたくなったからだ。
あの漫喫はもう閉店してしまって、読むなら隣町のレンタルショップまで赴くか、中古で購入するしかない。もう十年近く前に完結済なのにいつまでも新刊が置いてあるわけがないのだ。
そして古書店で目的の漫画を探してみたが、全巻セットはもちろんのことバラ売りでさえ全冊入手はできなかった。十巻と十二巻、二十五巻と二十八巻が無いのである。そうと分かると途端購入する気が失せて、店内を何の気なしにざっと見て回った。その時、ちょうど昼休みの時間帯に入ったらしいリュータから携帯にメッセージが飛んできた。
『ユウジ今どこにいる?』
すぐに、おまえの中学ん近くの中古本屋だ、と返した。中学生が授業を抜けてくるのは難しいだろうが、この辺りで彼の授業が終わるまで待っていてもいい。
『おれも今行くから店出て待ってて』
何故古書店なのか。単純に、リュータと小学生の頃に一緒に漫画喫茶で読んだ本をもう一度読みたくなったからだ。
あの漫喫はもう閉店してしまって、読むなら隣町のレンタルショップまで赴くか、中古で購入するしかない。もう十年近く前に完結済なのにいつまでも新刊が置いてあるわけがないのだ。
そして古書店で目的の漫画を探してみたが、全巻セットはもちろんのことバラ売りでさえ全冊入手はできなかった。十巻と十二巻、二十五巻と二十八巻が無いのである。そうと分かると途端購入する気が失せて、店内を何の気なしにざっと見て回った。その時、ちょうど昼休みの時間帯に入ったらしいリュータから携帯にメッセージが飛んできた。
『ユウジ今どこにいる?』
すぐに、おまえの中学ん近くの中古本屋だ、と返した。中学生が授業を抜けてくるのは難しいだろうが、この辺りで彼の授業が終わるまで待っていてもいい。
『おれも今行くから店出て待ってて』