【BL】お荷物くんの奮闘記
目を開けると、視界に広がったのは現代の子供部屋だった。
天井には星のデザインがあしらわれた壁紙が貼られ、窓枠のカーテンも柄物のプリントがされてある。
棚にはヒーローものや剣と盾のフィギュアなんかが飾られていて、部屋中にマンガの単行本、それから電源に繋がっていないテレビ、十年近く前に生産終了したテレビゲーム機本体も置いてある。
自分はどうやら、まったく見覚えのないこの子供部屋のベッドに寝かされていたらしい。身体を起こそうとしてベッドのシーツが肌に擦れ、そこでようやく状況を理解する。
明らかに十歳児が使用していそうなおもちゃの溢れる子供部屋で、なぜか自分は全裸だった。
確認するまでもなく下着ひとつ身につけていない。部屋中を見渡してみても自分がつい先ほどまで着ていたはずの服はどこにも見あたらず、さらに言うと両手には手枷がかけられていた。
枷はそのまま鎖でベッドの脚に繋がっている。
現代風の作りの部屋で、しかし窓の向こうに見える景色は黒くよどんだ魔界っぽいファンタジー世界だ。
これが夢でないことは分かる。
輝炎の神殿で管理者登録を終えた後、リュータたちと連絡を取っているところで背後から攻撃を食らい意識を失ったまでの経緯は覚えている。
つまりここは、自分を連れ去った誰かの部屋だろう。
思い当たる人物など一人しかいない。
「おっはよー」
天井には星のデザインがあしらわれた壁紙が貼られ、窓枠のカーテンも柄物のプリントがされてある。
棚にはヒーローものや剣と盾のフィギュアなんかが飾られていて、部屋中にマンガの単行本、それから電源に繋がっていないテレビ、十年近く前に生産終了したテレビゲーム機本体も置いてある。
自分はどうやら、まったく見覚えのないこの子供部屋のベッドに寝かされていたらしい。身体を起こそうとしてベッドのシーツが肌に擦れ、そこでようやく状況を理解する。
明らかに十歳児が使用していそうなおもちゃの溢れる子供部屋で、なぜか自分は全裸だった。
確認するまでもなく下着ひとつ身につけていない。部屋中を見渡してみても自分がつい先ほどまで着ていたはずの服はどこにも見あたらず、さらに言うと両手には手枷がかけられていた。
枷はそのまま鎖でベッドの脚に繋がっている。
現代風の作りの部屋で、しかし窓の向こうに見える景色は黒くよどんだ魔界っぽいファンタジー世界だ。
これが夢でないことは分かる。
輝炎の神殿で管理者登録を終えた後、リュータたちと連絡を取っているところで背後から攻撃を食らい意識を失ったまでの経緯は覚えている。
つまりここは、自分を連れ去った誰かの部屋だろう。
思い当たる人物など一人しかいない。
「おっはよー」