【BL】お荷物くんの奮闘記
「うん」
「オレさ、今結構めんどくせえこと考えてるんだけど。……付き合ってくれるか」
「そんなこと。決まってるじゃないか。おれはユウジと一緒に居るよ。面倒でも、厄介でも」
二次元の登場人物が、三次元の管理者を出し抜けたならそれはもう大偉業だと思う。
だが不思議と、途方のなさも無力感も感じなかった。
「ありがとう。……なんかさ、根拠なんてないけど。おまえと一緒だったら、なんとかなりそうな気がするんだよな」
彼に求められた時に感じた、奇跡だって起こせそうな万能感は今でも自分の中にしっかりと残っているのだ。
やってやるさ。乗りかかった船だもんな。
「松崎。おい、松崎……大護」
揺り起こされる感覚が、なんとなく久しぶりのような気がする。
突っ伏して眠っていたおかげであちこちの痛む上半身をのろのろと上げてみると、目の前に居たのは“誰か”によく似た男だった。
「ユ……ああ、秀か」
「居眠りか? てか今週おまえずっと午前様だったろ、いつ寝てんの?」
「オレさ、今結構めんどくせえこと考えてるんだけど。……付き合ってくれるか」
「そんなこと。決まってるじゃないか。おれはユウジと一緒に居るよ。面倒でも、厄介でも」
二次元の登場人物が、三次元の管理者を出し抜けたならそれはもう大偉業だと思う。
だが不思議と、途方のなさも無力感も感じなかった。
「ありがとう。……なんかさ、根拠なんてないけど。おまえと一緒だったら、なんとかなりそうな気がするんだよな」
彼に求められた時に感じた、奇跡だって起こせそうな万能感は今でも自分の中にしっかりと残っているのだ。
やってやるさ。乗りかかった船だもんな。
「松崎。おい、松崎……大護」
揺り起こされる感覚が、なんとなく久しぶりのような気がする。
突っ伏して眠っていたおかげであちこちの痛む上半身をのろのろと上げてみると、目の前に居たのは“誰か”によく似た男だった。
「ユ……ああ、秀か」
「居眠りか? てか今週おまえずっと午前様だったろ、いつ寝てんの?」