【BL】お荷物くんの奮闘記
これは買いだな。オーブに伸ばした手が、横から掴まれた。
「あ?」
腕の主を辿る。厳つい顔に甲冑の兵士が、こちらを睨み付けていた。
「……何だよ、いきなり」
「……見つけたぞ」
見つけた? 男の握力の強さに頭の中で警鐘が鳴る。その場を動けずにいると、部下らしき兵士達が数人店の中に駆け込んできた。
「ヴェルター様、間違いありません。手配書の男はこいつです」
手配書? いきなり指名手配されてんのオレ。ヴェルターと呼ばれた厳つい男が、そうか、と一言告げて――、
首の根元に手刀が叩き込まれた。
意識が沈んで、再び目を開けるとそこは自分の部屋――ではなく、薄暗い牢の中だった。
ヴェルターなる男に漫画チックな手法で気絶させられたのだ。よかった生きてた。首トンはガチでやると死ぬし脳障害を起こす可能性もある、気絶させるためだけに使うには危険すぎる技である。あいつ容赦なくやりやがった。
「あ?」
腕の主を辿る。厳つい顔に甲冑の兵士が、こちらを睨み付けていた。
「……何だよ、いきなり」
「……見つけたぞ」
見つけた? 男の握力の強さに頭の中で警鐘が鳴る。その場を動けずにいると、部下らしき兵士達が数人店の中に駆け込んできた。
「ヴェルター様、間違いありません。手配書の男はこいつです」
手配書? いきなり指名手配されてんのオレ。ヴェルターと呼ばれた厳つい男が、そうか、と一言告げて――、
首の根元に手刀が叩き込まれた。
意識が沈んで、再び目を開けるとそこは自分の部屋――ではなく、薄暗い牢の中だった。
ヴェルターなる男に漫画チックな手法で気絶させられたのだ。よかった生きてた。首トンはガチでやると死ぬし脳障害を起こす可能性もある、気絶させるためだけに使うには危険すぎる技である。あいつ容赦なくやりやがった。