【BL】お荷物くんの奮闘記
いつまでも大自然の中でぽつんと立っているのも面白くない。太陽の傾いている方向に歩き始める。
携帯は、ポケットの中に入っているようだ。サイフも一緒に突っ込んでいたはずだが、夢の中でそこまで細かく再現されても意味は無い。歩を進めながらスマートフォンを確認する。電波圏外、電池残量九十八、時刻は十二時四十分。真上に晴れ渡る青空からしても昼だ。
圏外表示ならここがどこなのかも分からないな。十九年生きてきた中で、こんな場所に旅行したことなどない。夢のご都合展開でネット繋がらないかなと念のため確認してみるも、やはりオフライン表示である。
そこでふと、アプリ一覧に見慣れないガジェットが加わっていることに気が付いた。
「……渡部勇次、職業研究者、体力35、魔力5……ステータス画面か?」
渡部勇次は自分の名前である。だが、この携帯に自分の氏名を入力した覚えは無いし、ガジェットをインストールした記憶も無い。というかどう考えても職業体力魔力ってRPGの世界だ。
どうやらこれは、RPGの世界に入る夢のようだ。俄然楽しくなってきた。
職業研究者って、大学生だから研究者なんだろうか。ガジェットをタップすると、詳細画面が表示される。まるっきりゲームのステータス画面だ。体力や魔力、レベルの他に装備品欄や状態欄もある。おそらく状態異常、毒や麻痺、呪いなんかにかかるとこの欄に何かしら表示されるのだろう。
携帯は、ポケットの中に入っているようだ。サイフも一緒に突っ込んでいたはずだが、夢の中でそこまで細かく再現されても意味は無い。歩を進めながらスマートフォンを確認する。電波圏外、電池残量九十八、時刻は十二時四十分。真上に晴れ渡る青空からしても昼だ。
圏外表示ならここがどこなのかも分からないな。十九年生きてきた中で、こんな場所に旅行したことなどない。夢のご都合展開でネット繋がらないかなと念のため確認してみるも、やはりオフライン表示である。
そこでふと、アプリ一覧に見慣れないガジェットが加わっていることに気が付いた。
「……渡部勇次、職業研究者、体力35、魔力5……ステータス画面か?」
渡部勇次は自分の名前である。だが、この携帯に自分の氏名を入力した覚えは無いし、ガジェットをインストールした記憶も無い。というかどう考えても職業体力魔力ってRPGの世界だ。
どうやらこれは、RPGの世界に入る夢のようだ。俄然楽しくなってきた。
職業研究者って、大学生だから研究者なんだろうか。ガジェットをタップすると、詳細画面が表示される。まるっきりゲームのステータス画面だ。体力や魔力、レベルの他に装備品欄や状態欄もある。おそらく状態異常、毒や麻痺、呪いなんかにかかるとこの欄に何かしら表示されるのだろう。