両片想
「なんかさーあいつといないと、チェリーじゃないような気がする」
「そうかなー? それといつも言ってるけど、あいつもチェリーだからね? 」
なんか、チェリーボーイが盲腸で入院してから、こう言われることが多くなった。
私とチェリーボーイはセットらしい。
常に一緒にいるわけじゃないのにねー笑。
きっと、この後は2人とも全然違う道に進むだろうし。
「チェリーボーイ、来週退院だって」
「えーじゃあもう学校で会えないじゃん」
「残念! 日曜日、一緒に面会行く? 」
「いいいい。遠慮する。なんか、2人の間には入れないから」
これもよく言われるんだけど、よくわかんない。
チェリーボーイと話したいなら入ってくればいいのに。
「夏休み明けに会えるの楽しみにしとくわ」
こんな感じのこと言ってを友達はみんな、チェリーボーイと私の間には入ってこようとしないのであった。