両片想
チェリーガールは後悔した。

日曜日、面会に行った時にはもう抜糸は終わってた。
なんか、面白かった笑。
チェリーボーイが病院にいることが! この人、超頑丈だからね!!

そんなこんなで、待ちに待った月曜日。
仮にも好きな人とのデート(と、思いたい)なので、私はそれなりに気合を入れる。
ばっちり気合を入れると、チェリーボーイに変な目で見られる。なんて、悲しいことなんだ……。

「よっし! 完璧」

メイクしたの気づいてくれるかなぁとか、ちょっとだけ期待。

私が駅前に着いたのは、1時の30分前。
つまりは12時30分なんだけど。
早く来すぎたかなぁとか思って、携帯でチラチラ時間を確認しつつ、チェリーボーイの到着をまつ。






「遅い…」

チェリーボーイは1時を過ぎても来なかった。
いつも、10分前には来るのに。



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宛先:チェリーガール
件名:無題
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行けないか

iPhoneから送信
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途中で間違えて送ってしまった、という感じのメールがきただけだった。
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