思い出屋さんのゆううつ
「すみません、綿菓子を一つ」

「はいよ、いらっしゃい。よかったなあボウズ、おばあちゃんと一緒かい」

 銀貨を受け取ったおじさんが男の子に笑いかけます。

「うん、そうなの」

 男の子が頷くのを見て、ヨモギさんは胸の奥が温かくなるのを感じました。
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