スーゼントの怨霊
夜、ハデスの笑い声と共に魔神、フィヤンレキスが空から降ってき、ドーンと凄い音を立てて地面にクレーターをつくった。
砂ぼこりがおさまると、村人達は一斉に攻撃を開始する。
飛び道具で怯ました所を接近武器で攻撃する。
突然の攻撃に対応出来ない魔神は全身に弾丸や矢を受け、両手首を刀で切り落とされた。
「グォォォォン!」
地鳴りのような雄叫びを空に向けて上げた。
魔神の声を聞きつけて死神とシュリバの亡霊が高速で駆けつけた。
しかし、霊類を攻撃出来る武器だった為、次々と援軍を落としていった。
シュリバの亡霊と死神にはエクソシスト達が持っていた聖水を狩猟用散弾銃の銃口に数量を流し、悪霊目掛けて引き金を引いた。
火薬の爆風が聖水を霧状にして吹き出し、飛び散る弾に付着した。
それによってすり抜けていた弾が悪霊達の体を貫通していく。

魔神は飛ぼうと羽根を大きく広げる。
ゴトッ。
羽根先にあった仕掛けが風圧で倒れ、村側にある森の大木が一斉に倒れだした。
村人達は木が当たらない箇所に印をつけており、魔神が羽根を広げたと同時に印の所まで走っていた。
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