スーゼントの怨霊
「兄ちゃん?兄ちゃん!!」
痙攣し、横たわる兄に呼びかける。
「あ゛……あ゛ぁ………」
呼びかけに反応するが、返事をしようとすると激しい痙攣が兄を襲う。
そんな兄を見た少年は極度の恐怖心・精神的苦痛・不安感により精神分裂を引き起こしてしまい、妄想の世界に入り込み、幻聴によって行動を制御されてしまった。
その頃、兄の精神力は限界を迎えようとしていた。
暗闇をひたすら落ちていくと、下から光が。
死を覚悟した兄は光の正体を探った。
反射する光がない事にすら気づかない兄の目には重力を無視して逆さに取り付けられたイカリ型の大鎌が左右に揺れていた。
上を向いている刃が揺れる度、光を反射している。
兄は空中でもがいたが体が言うことを聞かない。
「頼むっ!」
どこにいるか分からない神様に向かって念じた。
その時、
「兄ちゃん?兄ちゃん!!」
弟の声が大鎌の下の方から聞こえてきた。
「ごめん…どうする事も出来ない。…ごめん。」
いくらもがいてもマンガのように空中を移動出来るわけがない。
謝り続ける兄の体が鎌の刃をすり抜ける。
光を失った鎌はゆっくり動きを止めた。
痙攣し、横たわる兄に呼びかける。
「あ゛……あ゛ぁ………」
呼びかけに反応するが、返事をしようとすると激しい痙攣が兄を襲う。
そんな兄を見た少年は極度の恐怖心・精神的苦痛・不安感により精神分裂を引き起こしてしまい、妄想の世界に入り込み、幻聴によって行動を制御されてしまった。
その頃、兄の精神力は限界を迎えようとしていた。
暗闇をひたすら落ちていくと、下から光が。
死を覚悟した兄は光の正体を探った。
反射する光がない事にすら気づかない兄の目には重力を無視して逆さに取り付けられたイカリ型の大鎌が左右に揺れていた。
上を向いている刃が揺れる度、光を反射している。
兄は空中でもがいたが体が言うことを聞かない。
「頼むっ!」
どこにいるか分からない神様に向かって念じた。
その時、
「兄ちゃん?兄ちゃん!!」
弟の声が大鎌の下の方から聞こえてきた。
「ごめん…どうする事も出来ない。…ごめん。」
いくらもがいてもマンガのように空中を移動出来るわけがない。
謝り続ける兄の体が鎌の刃をすり抜ける。
光を失った鎌はゆっくり動きを止めた。