きっと、もっと、知りたい。
狭い電車だから、割と空いている電車だからいつも会話が聞こえてしまう。
聞こえて来た話の中だけでも、日直の手伝いをしていて帰りが遅くなったとか、クラスのみんなでドッジボールする企画をしたとか、優しくて、明るい人なのがよく分かって。
おばあさんに席を譲ってあげてるところも見かけた。
あなたはきっと、私のことすら知らなくて。
私がどれだけ好きになっても、あなたにはそんなこと全然関係なくて。
あなたのことたくさん知りたいけど、彼女がいるとか、好きな人とか、そういうことは知りたくないなぁ。
私が少し泣きそうになっている今も、あなたは楽しそうに笑っている。