君の隣にいたいんだ。
「次は体育かー。
3限に体育あると4限がキツいんだよね」
私は1人、そんなことをつぶやきながら外に出る。
体育の授業は男女共にサッカーで、校庭には既に体育着を着た侑斗がいた。
「やっぱり侑斗は何を着てもカッコいいね。
イケメンは違うなー」
笑顔でそう言うと、体育の先生が大きな声で話し始めた。
「今日のサッカーもいつも通り試合形式で行うが、
今日のは結果によって体育の成績が変わるから頑張るよーに」
ニヤリと笑う先生に生徒達は盛大なブーイングを送る。
「なーに、一生懸命プレーしてればそれなりの評価はつけてやるさ。
気軽にやんなさい」
先生の言葉に生徒達は少し不満そうにしながらも試合を始めた。