君の隣にいたいんだ。
侑斗は隅に座ると途中の購買で買ったパンを食べ始めた。
「もー、修二が可哀想だよ」
私は呆れ顔でそう言って、侑斗の隣に座る。
「あ、メロンパン」
侑斗の食べていたパンを見て私はつぶやく。
「侑斗は相変わらずメロンパンが大好きだね。
私もいつだったか侑斗に影響されて食べてからすっかりハマっちゃったよ」
ふふっと笑いながら言う私の頬を優しい風が撫でつける。
私達以外に誰もいない屋上は、空気がとても気持ちよく感じられた────。