職場恋愛
「でもさー。俺、本社の人間馬鹿だと思うんだけど」
島田さんがお通しをつまみながら言った。
私と航は黙って話を聞く。
「だってさ、國分さんがこうなったのって暴言と暴力が原因じゃん。
なのになんで國分さんよりそういうのが激しい人間をよこしたの?」
「それ誰から聞いたの?」
「山ちゃん」
「あぁ、あの人ね」
確かに馬鹿だ。
暴言と暴力を改善したかったならこうはならないはず。
「山ちゃんと考えたんだけど、今回の國分さんの処分って、ただ単に國分さんを追放したかっただけなんじゃないのかなぁって。國分さんって元は本社の人間らしいし、嫌われてたんじゃないかって」
「あ、そういえば今日、喫煙所で店長代理が言ってた。『無期限の謹慎処分ってもう戻らないってことでしょ』って。最初からやめさせるための処分だったのかな」
「クビじゃなくて自らやめるように仕向けたんじゃないの?これだから本社の人間って嫌いなんだよねー、俺」
なんかそれって可哀想。かも。
國分さんのことは嫌いだけど、國分さんも追い込まれたってことじゃん。
島田さんがお通しをつまみながら言った。
私と航は黙って話を聞く。
「だってさ、國分さんがこうなったのって暴言と暴力が原因じゃん。
なのになんで國分さんよりそういうのが激しい人間をよこしたの?」
「それ誰から聞いたの?」
「山ちゃん」
「あぁ、あの人ね」
確かに馬鹿だ。
暴言と暴力を改善したかったならこうはならないはず。
「山ちゃんと考えたんだけど、今回の國分さんの処分って、ただ単に國分さんを追放したかっただけなんじゃないのかなぁって。國分さんって元は本社の人間らしいし、嫌われてたんじゃないかって」
「あ、そういえば今日、喫煙所で店長代理が言ってた。『無期限の謹慎処分ってもう戻らないってことでしょ』って。最初からやめさせるための処分だったのかな」
「クビじゃなくて自らやめるように仕向けたんじゃないの?これだから本社の人間って嫌いなんだよねー、俺」
なんかそれって可哀想。かも。
國分さんのことは嫌いだけど、國分さんも追い込まれたってことじゃん。