職場恋愛
ひとり廊下で立ち尽くす私に気付いたのか、ゆずはちゃんがドタバタと走って戻ってきた。
「結ちゃん国語得意?」
「え?」
急に何を…。
「お兄ちゃんがいる時はいつも勉強教えてもらうんだけどね、お兄ちゃん日本人のくせに国語ができないの」
「ぶふっ…」
思わず吹き出してしまった。
日本人のくせにって。
私も日本人だけどそこまで得意じゃないよ。
「結ちゃん笑った!」
「うん、笑っちゃった」
「国語のテスト何点くらい取れる?」
「うーん。8じ…」
80点前後と言おうとしたら遮られた。
「すごい!教えて!」
「え、でも私すっごく馬鹿な高校行ってたから…」
1問5点とかだから変に期待されても困るな。
「ゆずよりも?」
「ゆずはちゃんどこの高校行ってるの?」
「えへへ、お兄ちゃんと同じ西高校」
…………。
「え?」
「頑張って勉強したの」
西高って。
県内の上から5番目くらいじゃなかった?
航もそこに行ってたの?
え?
クソ頭いいじゃんか!!!
「待って、無理無理。聞いてない。そんなに頭いいなんて無理。私の高校は下から数えた方が早いよ」
「うそ〜、頭よさそうなのに〜」
「全っ然よくないから!!」
「まぁまぁまぁまぁ、あっちで勉強会しよう?」
ええぇ〜…。
恐ろしいんだけど…。
むしろ私が教えてもらう羽目になるんじゃ…?
「結ちゃん国語得意?」
「え?」
急に何を…。
「お兄ちゃんがいる時はいつも勉強教えてもらうんだけどね、お兄ちゃん日本人のくせに国語ができないの」
「ぶふっ…」
思わず吹き出してしまった。
日本人のくせにって。
私も日本人だけどそこまで得意じゃないよ。
「結ちゃん笑った!」
「うん、笑っちゃった」
「国語のテスト何点くらい取れる?」
「うーん。8じ…」
80点前後と言おうとしたら遮られた。
「すごい!教えて!」
「え、でも私すっごく馬鹿な高校行ってたから…」
1問5点とかだから変に期待されても困るな。
「ゆずよりも?」
「ゆずはちゃんどこの高校行ってるの?」
「えへへ、お兄ちゃんと同じ西高校」
…………。
「え?」
「頑張って勉強したの」
西高って。
県内の上から5番目くらいじゃなかった?
航もそこに行ってたの?
え?
クソ頭いいじゃんか!!!
「待って、無理無理。聞いてない。そんなに頭いいなんて無理。私の高校は下から数えた方が早いよ」
「うそ〜、頭よさそうなのに〜」
「全っ然よくないから!!」
「まぁまぁまぁまぁ、あっちで勉強会しよう?」
ええぇ〜…。
恐ろしいんだけど…。
むしろ私が教えてもらう羽目になるんじゃ…?