職場恋愛
「ゆーちゃんをこっちに異動させたのもあいつの優しさだろうし、最後の最後になんなんだよ、気持ち悪ぃ」
2本目のタバコに火をつけてため息とともに煙を吐き出す奏太。
「こうちゃんをリーダーに選んだのだって、ただ優しいだけのこうちゃんが舐められないようにってのと安井の制御だろうし。
やっぱ嫌いだわ」
全然嫌いそうに見えないんだけど。
「それに比べて人間性もクソもない寺内なんか寄越して、家電崩壊させる気かよ」
寺内さんは、確かに人間性とか慈悲とか愛とかが欠如した人だと思う。
前にも1度店長代理として来たことがあって、その時はあたしも怒られたなぁ。
まだあたしたちが付き合う前、大遅刻してその時のリーダーと寺内さんにガンガン怒られて、休憩室で号泣した記憶が…。
寺内さんは指示にうるさい人だから遅刻とかミスとか絶対に許さない人で、それをやろうものなら容赦なく叩きのめされる。
確か、当時のリーダーが辞めたのは寺内さんとか本当の店長とかからの重圧に耐えられなくて、鬱になって辞めちゃったんだよね。
そのせいで辞めた人も少なくなかったし、本当に家電が崩壊しかねないかも。
寺内さんが本社に戻ってからも携帯にはしばらくリーダー不在だったけど、マネージャーの高木ちゃんが奏太を指名して半年ぶりくらいにリーダーがいるようになったんだっけ。
「今日は早速安井が潰されそうになっててさ〜」
苦笑いでタバコの灰を落とす奏太。
安井さんってプライドの塊みたいな人だよね?友達が1人もいなさそうな感じの。
「朝、しまがインカムでテンパってたじゃん。あの時家電のやつら全員休憩室にいてさ。寺内が取り寄せリストかなんかについて怒ってる最中だったんだよ。
で、安井に土下座強要してプライド捻じ曲げて楽しそうにしてやがった。
本来こういう時に仕切るのはこうちゃんとか安井の役目なんだけど、こうちゃんも全身強張ってる感じでさー。
俺が怒鳴っちゃったよ、まじで笑えるよな」
次々とタバコを吸う奏太はちょっとイライラしてる感じが伝わる。
「俺的にだけどさ、こうちゃんってリーダー向いてないと思うんだよね。
一緒に働くこと少ないから未来にしか言わないけど。
こうちゃんはいい子だけど強くないから。あのタイプは体壊して退職パターンだろ」
奏太の人間観察能力はとても優れていると思う。
携帯の人たちは、だから奏太を慕うし尊敬する。
リーダーがいなくなった時、まだリーダーに指名される前からその主従関係は成り立ってて、あたし自身すごい人だなって思ってた。
「まっ、だから俺はこうちゃんを支えるって決めたけどね〜。
ゆーちゃんとの話も面白そうだし。
ゆーちゃんとこうちゃんってすーぐ顔赤くなっていじりがいあるし。
今度飲み会しような。
ゆーちゃん、こうちゃん、しま、つり目。
やべぇすげえ楽しそう」
よかった、イライラは治ったみたい。
ゆーちゃんもこうちゃんを支えてあげてほしいな。
リーダーに向いてるかはまた別として、仕事ができるのは本当だし、その分期待されちゃうからね。
2本目のタバコに火をつけてため息とともに煙を吐き出す奏太。
「こうちゃんをリーダーに選んだのだって、ただ優しいだけのこうちゃんが舐められないようにってのと安井の制御だろうし。
やっぱ嫌いだわ」
全然嫌いそうに見えないんだけど。
「それに比べて人間性もクソもない寺内なんか寄越して、家電崩壊させる気かよ」
寺内さんは、確かに人間性とか慈悲とか愛とかが欠如した人だと思う。
前にも1度店長代理として来たことがあって、その時はあたしも怒られたなぁ。
まだあたしたちが付き合う前、大遅刻してその時のリーダーと寺内さんにガンガン怒られて、休憩室で号泣した記憶が…。
寺内さんは指示にうるさい人だから遅刻とかミスとか絶対に許さない人で、それをやろうものなら容赦なく叩きのめされる。
確か、当時のリーダーが辞めたのは寺内さんとか本当の店長とかからの重圧に耐えられなくて、鬱になって辞めちゃったんだよね。
そのせいで辞めた人も少なくなかったし、本当に家電が崩壊しかねないかも。
寺内さんが本社に戻ってからも携帯にはしばらくリーダー不在だったけど、マネージャーの高木ちゃんが奏太を指名して半年ぶりくらいにリーダーがいるようになったんだっけ。
「今日は早速安井が潰されそうになっててさ〜」
苦笑いでタバコの灰を落とす奏太。
安井さんってプライドの塊みたいな人だよね?友達が1人もいなさそうな感じの。
「朝、しまがインカムでテンパってたじゃん。あの時家電のやつら全員休憩室にいてさ。寺内が取り寄せリストかなんかについて怒ってる最中だったんだよ。
で、安井に土下座強要してプライド捻じ曲げて楽しそうにしてやがった。
本来こういう時に仕切るのはこうちゃんとか安井の役目なんだけど、こうちゃんも全身強張ってる感じでさー。
俺が怒鳴っちゃったよ、まじで笑えるよな」
次々とタバコを吸う奏太はちょっとイライラしてる感じが伝わる。
「俺的にだけどさ、こうちゃんってリーダー向いてないと思うんだよね。
一緒に働くこと少ないから未来にしか言わないけど。
こうちゃんはいい子だけど強くないから。あのタイプは体壊して退職パターンだろ」
奏太の人間観察能力はとても優れていると思う。
携帯の人たちは、だから奏太を慕うし尊敬する。
リーダーがいなくなった時、まだリーダーに指名される前からその主従関係は成り立ってて、あたし自身すごい人だなって思ってた。
「まっ、だから俺はこうちゃんを支えるって決めたけどね〜。
ゆーちゃんとの話も面白そうだし。
ゆーちゃんとこうちゃんってすーぐ顔赤くなっていじりがいあるし。
今度飲み会しような。
ゆーちゃん、こうちゃん、しま、つり目。
やべぇすげえ楽しそう」
よかった、イライラは治ったみたい。
ゆーちゃんもこうちゃんを支えてあげてほしいな。
リーダーに向いてるかはまた別として、仕事ができるのは本当だし、その分期待されちゃうからね。