職場恋愛
航の家の最寄りで別れて会社に向かう。


今日は何も問題なく終わりますように。





出社して携帯の休憩室に直行すると、いつも通りのにぎやかで楽しそうな空気に安心する。


「おっはー。ゆーちゃんもウノやる?」


今日も絶好調にツンツン頭で声をかけてくるのはつり目さん。


「私は見てるだけで大丈夫です」


「そー?」


「よぉっしゃ上がりー!!!」


そこに聞き慣れた声が聞こえた。

なんでこの人はいつも携帯の休憩室にいるのか…。


「しま早い〜。チートだ」


1番上がりだそうで嬉しそうな島田さん。
私の視線に気付いたのか、私を見つけて飛びかかって来る勢いで近付いてきた。


「うわぁ!!」


勢いが凄まじすぎてついつい悲鳴が。


「そんな汚物を見るような目で見ないで」


見てません。


「逢坂大丈夫そう?」


「え?あ、はい!元気です」


「ほ〜〜〜。やっぱりお泊りだったの〜?」


うわ、やられた。
ハメられた!!!


「そ、そういうのじゃないんで」


「そういうのって?どういうの?」


意地悪そうな顔でニヤニヤする島田さんに若干ムカつく。


「もう!大体、なんで島田さんがここにいるんですか?」


「え?こっちの方が楽しいからに決まってんじゃん。逢坂いないし」


航のこと大好きすぎない?
大丈夫?


「何さ、そのいかがわしい顔」


「そんな顔してません」


うげぇ〜とか言いながらつり目さんの元へ行った島田さん。



はぁ〜。着替えよ。
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