職場恋愛
着替え終わって皆様のウノ大会を遠目で見ていると、高木さんが入ってきた。


「ごめんね〜ちょっとお願いがあるから聞いてくれる〜?」


相変わらずヘナヘナした態度でヘコヘコする高木さん。

本当、頼りないというか…。
心配になる。



「今日、家電の方、病欠が3人いて足りてないんだって〜。誰か行ってくれる人いないかな〜。2人くらい…」


挙手制なんだ。
ここで行くべきは私だよね?


「わ、私…行きます…」


本当はとてもとても行きたくないけど…。


「俺も」


え?つり目さん?


「本当〜?助かるよ〜。お願いね〜」


ヘナヘナと言って出て行ってしまった。
あっさり決まったな…。


やば…超絶行きたくない。
立候補したくせに…ね。



「しま、ちなみに聞くけど病欠って誰?」


「えーっと、岩木さん、飯島さん、逢坂」


「は!?ベテラン組じゃん!?」


「それなー。まじで働きたくない」


つり目さんとタメ口で話す島田さん。
岩木さんいないんだ…。


「あ、あと真鍋ちゃんがいない。有給で」


「え?香織いないんですか?」


4人じゃん!


「んー。かおりん実家が大変みたいで」


かおりん!?

なんだその萌えキャラみたいな呼び方。


「へ、へぇ…」


ますます行きたくない。

話せる人島田さんとつり目さんしかいない…。

エアコンだったらいいな…。
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