職場恋愛
あっという間にK店に到着して家電コーナーにお邪魔する。
りんちゃんさんも付いて来てくれてとても心強い。
従業員に家電の事務所の場所を聞いて、突入したら………。
「あ!佐伯さん!?」
りんちゃんさんが大きな声を出した。
事務所のデスクで作業していたのはぽっちゃりめの男の人。
佐伯さんって、うちの会社の責任者の佐伯さん?
あんまり会ったことないから顔忘れちゃった。
「林?なんでここにいる?」
手を止めて私たちを見た佐伯さん。
りんちゃんさんって佐伯さんに覚えられる程長くいるんだ。
「ちょっと手違いでレンジの在庫を…」
「1000Wのレンジ3台なら配送終わったけど」
私の代わりに答えてくれたりんちゃんさんの言葉を遮って衝撃的なことを言われた。
「え…」
「あー、君か。型番見ないで案内しちゃったのは。
今回はお客様がお優しい方で穏便に済ませてくれたけど、こんなこと絶対にあってはならないことだよ。分かるね?お店に戻って寺内君や他のスタッフにたくさん謝りなさい。もちろん謝って済むものではないけど、ひとまず謝って、それから次に進みなさい」
佐伯さんって話したことなかったけど、こんな話し方をする人なんだ。
「林、席を空けてしまってすまないね。
あと少しで戻れると思うから、もう少し待っていてくれ」
「早く戻って来てくださいね。待ってます」
「頑張るよ。気を付けて戻りなさい。お疲れ様」
優しい人…。
車に戻って1番にりんちゃんさんに謝った。
「本当に本当に本当にごめんなさい。遅番だったのに3時間も早く来させてしまったくせにこんなことになってしまって。本当にすみません」
泣きたい気持ちになりながら助手席で必死に頭を下げる。
どう謝ったら許してもらえるだろう。
山野さんとの電話を聞いた限り、何かを途中でやめて来てくれたっぽかったし。
最悪すぎて最悪すぎる。
もう嫌だ…。
こんな自分が大嫌い。
「ゆーちゃん、あたしもね、おんなじことやったことあるんだよ」
「え…?」
穏やかな口調で話し始めたりんちゃんさん。
「あたしはここに来て3年経つんだけどね。山ちゃんは5年いるの」
りんちゃんさんも付いて来てくれてとても心強い。
従業員に家電の事務所の場所を聞いて、突入したら………。
「あ!佐伯さん!?」
りんちゃんさんが大きな声を出した。
事務所のデスクで作業していたのはぽっちゃりめの男の人。
佐伯さんって、うちの会社の責任者の佐伯さん?
あんまり会ったことないから顔忘れちゃった。
「林?なんでここにいる?」
手を止めて私たちを見た佐伯さん。
りんちゃんさんって佐伯さんに覚えられる程長くいるんだ。
「ちょっと手違いでレンジの在庫を…」
「1000Wのレンジ3台なら配送終わったけど」
私の代わりに答えてくれたりんちゃんさんの言葉を遮って衝撃的なことを言われた。
「え…」
「あー、君か。型番見ないで案内しちゃったのは。
今回はお客様がお優しい方で穏便に済ませてくれたけど、こんなこと絶対にあってはならないことだよ。分かるね?お店に戻って寺内君や他のスタッフにたくさん謝りなさい。もちろん謝って済むものではないけど、ひとまず謝って、それから次に進みなさい」
佐伯さんって話したことなかったけど、こんな話し方をする人なんだ。
「林、席を空けてしまってすまないね。
あと少しで戻れると思うから、もう少し待っていてくれ」
「早く戻って来てくださいね。待ってます」
「頑張るよ。気を付けて戻りなさい。お疲れ様」
優しい人…。
車に戻って1番にりんちゃんさんに謝った。
「本当に本当に本当にごめんなさい。遅番だったのに3時間も早く来させてしまったくせにこんなことになってしまって。本当にすみません」
泣きたい気持ちになりながら助手席で必死に頭を下げる。
どう謝ったら許してもらえるだろう。
山野さんとの電話を聞いた限り、何かを途中でやめて来てくれたっぽかったし。
最悪すぎて最悪すぎる。
もう嫌だ…。
こんな自分が大嫌い。
「ゆーちゃん、あたしもね、おんなじことやったことあるんだよ」
「え…?」
穏やかな口調で話し始めたりんちゃんさん。
「あたしはここに来て3年経つんだけどね。山ちゃんは5年いるの」