職場恋愛
拭いてって。まるで泣いてるみたいじゃ…ん…。
「え…なんで…」
顔を触ってみると確かに濡れていて。
どんどん溢れて止まらない。
「それはこっちのセリフ。はい、拭いて」
青葉さんは嫌そうにティッシュを顔に押し付けてくる。
お客さんが見てる中でこんなの、恥ずかしすぎる。
最悪だ。
ティッシュを受け取って拭くけど、拭いても拭いても意味がなくて余計にイライラしてしまう。
目の前には困り果てたような青葉さんがいてどうにかしようと頑張るけど、1度流れてしまった涙は止まることなく流れ続けた。
「もーー。俺まで恥ずかしい」
青葉さんは頭をかいて私の手を引っ張って歩いた。
それもかなりの早足で。
連れられたのは従業員用階段。
「ほんっとに勘弁!あんなとこで泣くなよ!急に叫んだりして、俺になんの恨みがあんだよ!」
階段の踊り場で責められるけど、正直青葉さんの言葉はあんまり入ってきていない。
私は今、泣いてしまった恥ずかしさと店長代理への怒りで頭がいっぱいだった。
「なんで泣いてるわけ?俺の背中がそんなに痛かったの?」
そんなわけないでしょ。
「また無視かよ」
無関係な青葉さんまで怒らせてしまって、更に家電での居場所を失った気がした。
その時、下の階から足音が聞こえてきた。
「早く泣きやめよ!!」
小声で、だけど強めに言う青葉さんをまた無視してしまった。
「…ゆーちゃん?」
階段を上っていたのは山野さんだったらしく、後ろから呼ばれた。
「うわ、山野じゃん…。俺が泣かしたんじゃねーからな!!俺は一切関係ねーからな!!俺なんも知らねーから!!」
青葉さんは早口でそう言って逃げた。
「青葉に泣かされたの?」
山野さんに聞かれて首を振る。
もはや何が原因でこんなに泣けるのか、私でもよく分かっていない。
「家電戻らなくて平気?」
「…携帯に、行けって言われて…」
「じゃあ休憩室にいな。落ち着いたら出ておいで」
山野さんは私の頭をポンポンして家電コーナーに消えてしまった。
もう、辞めちゃおうかな。
「え…なんで…」
顔を触ってみると確かに濡れていて。
どんどん溢れて止まらない。
「それはこっちのセリフ。はい、拭いて」
青葉さんは嫌そうにティッシュを顔に押し付けてくる。
お客さんが見てる中でこんなの、恥ずかしすぎる。
最悪だ。
ティッシュを受け取って拭くけど、拭いても拭いても意味がなくて余計にイライラしてしまう。
目の前には困り果てたような青葉さんがいてどうにかしようと頑張るけど、1度流れてしまった涙は止まることなく流れ続けた。
「もーー。俺まで恥ずかしい」
青葉さんは頭をかいて私の手を引っ張って歩いた。
それもかなりの早足で。
連れられたのは従業員用階段。
「ほんっとに勘弁!あんなとこで泣くなよ!急に叫んだりして、俺になんの恨みがあんだよ!」
階段の踊り場で責められるけど、正直青葉さんの言葉はあんまり入ってきていない。
私は今、泣いてしまった恥ずかしさと店長代理への怒りで頭がいっぱいだった。
「なんで泣いてるわけ?俺の背中がそんなに痛かったの?」
そんなわけないでしょ。
「また無視かよ」
無関係な青葉さんまで怒らせてしまって、更に家電での居場所を失った気がした。
その時、下の階から足音が聞こえてきた。
「早く泣きやめよ!!」
小声で、だけど強めに言う青葉さんをまた無視してしまった。
「…ゆーちゃん?」
階段を上っていたのは山野さんだったらしく、後ろから呼ばれた。
「うわ、山野じゃん…。俺が泣かしたんじゃねーからな!!俺は一切関係ねーからな!!俺なんも知らねーから!!」
青葉さんは早口でそう言って逃げた。
「青葉に泣かされたの?」
山野さんに聞かれて首を振る。
もはや何が原因でこんなに泣けるのか、私でもよく分かっていない。
「家電戻らなくて平気?」
「…携帯に、行けって言われて…」
「じゃあ休憩室にいな。落ち着いたら出ておいで」
山野さんは私の頭をポンポンして家電コーナーに消えてしまった。
もう、辞めちゃおうかな。