職場恋愛
side 結
毎日が慌ただしくて知らぬ間に10月になっていたんだけど、香織が来ないせいで何度か家電に引っ張られて、最近すごく憂鬱。
さっきも店長代理にガチギレされて泣きそうだったし、安井さんにも怒られて最悪だった。
仲良しの携帯に帰りたい………。
「荒木、これ発行したのお前?」
隣でレジを打っていた青葉さんがなにやら伝票を見せて来た。
あぁ、さっきの取り寄せのやつね。
「そうですけど」
「ここ、数字間違えてね?これでいいの?」
「え?」
青葉さんが指差したのは値段が書かれている欄。
¥1,320円って書いてる。
完全に打ち間違えたやつだ。
冷蔵庫が1,320円な訳ないじゃんね。
「これって、どうしたらいいんですか?」
「後払いなら間に合うけど、これもらってるよね?」
残念ながら頂いた後だ。
無言で頷くと、レジを離れて手招きされた。
「この金額もらったの?」
「多分……。ちょっと覚えてないです」
「でも普通、冷蔵庫買うならこんな値段じゃないって気付くよね。相手の人も分かってて何も言わなかったのかも。
とりあえずお客様に連絡してこの旨を伝えて謝った後で寺内さんに報告かな」
また怒られる……。
「レジはやっとくから、事務所の電話借りといで」
「はい………」
毎日が慌ただしくて知らぬ間に10月になっていたんだけど、香織が来ないせいで何度か家電に引っ張られて、最近すごく憂鬱。
さっきも店長代理にガチギレされて泣きそうだったし、安井さんにも怒られて最悪だった。
仲良しの携帯に帰りたい………。
「荒木、これ発行したのお前?」
隣でレジを打っていた青葉さんがなにやら伝票を見せて来た。
あぁ、さっきの取り寄せのやつね。
「そうですけど」
「ここ、数字間違えてね?これでいいの?」
「え?」
青葉さんが指差したのは値段が書かれている欄。
¥1,320円って書いてる。
完全に打ち間違えたやつだ。
冷蔵庫が1,320円な訳ないじゃんね。
「これって、どうしたらいいんですか?」
「後払いなら間に合うけど、これもらってるよね?」
残念ながら頂いた後だ。
無言で頷くと、レジを離れて手招きされた。
「この金額もらったの?」
「多分……。ちょっと覚えてないです」
「でも普通、冷蔵庫買うならこんな値段じゃないって気付くよね。相手の人も分かってて何も言わなかったのかも。
とりあえずお客様に連絡してこの旨を伝えて謝った後で寺内さんに報告かな」
また怒られる……。
「レジはやっとくから、事務所の電話借りといで」
「はい………」