職場恋愛
すごく長く感じられたカラオケは1時間で終了し、りんちゃんさんがピーチクパーチク文句を言いながら自販機で人数分のチューハイを買ってくれた。



全員私たちの部屋に戻って明日の計画を立てることに。


でも話は全然違って、まだカラオケのことを根に持っているらしいりんちゃんさん。

「大体、おかしいよね?女の子にお酒を買わせる男共なんて。聞いたことない」


「ごちでーす」
「ありがとうございます」


みんな部屋に入ってすぐに乾杯したけど私は開けられずにいた。

「りんちゃんさん、私も払います…。ずるしたも同然なので…」


私、1人で歌ってないからね。



「そうじゃない!!ゆーちゃんも女の子!いいから飲みな!」


「え、でも…」


「ゆーちゃんいい子だねぇ。りんはメスゴリラってだけで女じゃないから大丈夫だ…い…ってえ!」


「メスゴリラだって女だよ!馬鹿!きつね!」

さっきの幸せ満点なりんちゃんさんはどちらへ…。

まぁ、他のみんなは私も含めて楽しんでるけどね。
幸せです、私も。



「山ちゃん、香川観光してから大阪行くの?」


「うん。観光っつか金比羅山登る」


「山?山ちゃんだけに?…ぶふっ」


自分で言って自分で笑うって。島田さんも楽しい人だなぁ。


「くだらなすぎる」


とか言って笑いを堪えられない山野さんも楽しい人だ。


< 430 / 543 >

この作品をシェア

pagetop