職場恋愛
それにしても、結な〜。
このまま永遠に出てこなかったらどうしようか。
てか、大っ嫌いって言われたよな、俺。
死ねばいいとも言われたよな。
聞き間違いじゃ……ないな。



そんなに怒られることしたかなぁ。
今頃になって傷付いてきた…。
島田がいたらなぁ。またアドバイスもらえたかもしれないのに。

非常に困った。




ブー…ブー…ブー…


尻ポケットに入れた携帯が鳴ってる。
安井さんかな。



『つり目さん』

あら。



「はい」


『ゆーちゃん体調不良?』


「んーまぁそんな感じです」


『キツそうだったらホテル向かうけど、どうする?』


あーーー、それは多分無理だ。
本人が出てこないもん。


「いや………」


『…………』


「あの…体調不良っていうか、喧嘩しました」


『喧嘩!?!?こうちゃんが!?ゆーちゃんがと!?』


そうです。
体調不良っていうのは心の方。
俺にもどうしたらいいのか分かりません。


「だから……お昼食べて待っててもらえませんか?トイレに逃げちゃったので」


『おっふ、まじか。喧嘩したか…そっか…。いや俺らは全然いいんだけどさ、腹減ってるべ?』


「登る前ソフトクリーム食べたんでそうでもないです」


元々少食だし。


『女子か』


下手したら女子より食べないかも。


『じゃ、とりあえず俺ら先食べるから、代わり番こでゆーちゃん待とうぜ』


「すみません、ありがとうございます」


『はーい』



つり目さん優しいなー。お兄さん感溢れてる。








30分くらい経ってつり目さんが来てくれたけど、未だ結は出てこない。


「こうちゃん食べてきな。そこの角のうどん屋にりんがいる」

「ありがとうございます」


さっさと食べよ。
< 499 / 543 >

この作品をシェア

pagetop