職場恋愛
side 結
逢坂さんが胃腸炎で休んでから國分さんの態度が少し変わった。
一時的なものかもしれないけど、少なくともこの2日間は以前のようになんでもかんでも暴言で片付けることはなかった。
上のお偉いさん方に何か言われたりしたのかな?
まぁ、きっと一時的なものだから期待はしないけど。
あのタイプは暴言を吐くことでストレス解消してるんだと思うから、またストレスが溜まったら暴言王に戻るでしょ。
今日は火曜日、逢坂さんが休み始めて3日目。
問題を起こしたわけじゃなくて普通に國分さんに用があって事務所に入ると、いつか見た怪しい男が國分さんと話していた。
「逢坂くんを本社にスカウトしたいんだけど、どうかな?佐伯の報告では、逢坂くんは今、君の暴言と暴力が原因で体を壊しているそうじゃないか。あまり大事にしていないなら遠慮なくもらうけど」
あの人、本社の人だったんだ!
あの國分さんがヘコヘコしてる…。
ていうか、私が事務所に入ったことには気付いてないのかな…?
ノックしたんだけど…。
ていうか、待って。今暴力って言った?
まさか殴ったの?
いや、信じられないから。
「いいえ。確かにあの時はやりすぎた部分がありました。しかし、逢坂はこの店舗に必要不可欠な人員です。
過度な期待を押し付けて彼を追い込んでしまったこと、心から反省し、悔やんでおります。どうか、考え直していただけないでしょうか」
こんなこと盗み聞きしちゃいけない。
いつも強く構えてる國分さんの弱い部分を見てはいけない。
そんな気がして静かに事務所を後にした。
逢坂さん、いなくなっちゃうのかな。
なぜだか無性に逢坂さんのヘラヘラ笑顔を見たくなって泣きそうになってる私がいる。
この感情は何。
ただの優しすぎる先輩にこんなに会いたいのはなんで。
私は惚れない。
みんなにちやほやされる逢坂さんには惚れない。
好きになっても自分が辛いだけだもん。
最初からそう決めてるからこの感情は恋じゃない。
ただいなくなってしまうかもしれないということが寂しいだけ。
そう言い聞かせた。
逢坂さんが胃腸炎で休んでから國分さんの態度が少し変わった。
一時的なものかもしれないけど、少なくともこの2日間は以前のようになんでもかんでも暴言で片付けることはなかった。
上のお偉いさん方に何か言われたりしたのかな?
まぁ、きっと一時的なものだから期待はしないけど。
あのタイプは暴言を吐くことでストレス解消してるんだと思うから、またストレスが溜まったら暴言王に戻るでしょ。
今日は火曜日、逢坂さんが休み始めて3日目。
問題を起こしたわけじゃなくて普通に國分さんに用があって事務所に入ると、いつか見た怪しい男が國分さんと話していた。
「逢坂くんを本社にスカウトしたいんだけど、どうかな?佐伯の報告では、逢坂くんは今、君の暴言と暴力が原因で体を壊しているそうじゃないか。あまり大事にしていないなら遠慮なくもらうけど」
あの人、本社の人だったんだ!
あの國分さんがヘコヘコしてる…。
ていうか、私が事務所に入ったことには気付いてないのかな…?
ノックしたんだけど…。
ていうか、待って。今暴力って言った?
まさか殴ったの?
いや、信じられないから。
「いいえ。確かにあの時はやりすぎた部分がありました。しかし、逢坂はこの店舗に必要不可欠な人員です。
過度な期待を押し付けて彼を追い込んでしまったこと、心から反省し、悔やんでおります。どうか、考え直していただけないでしょうか」
こんなこと盗み聞きしちゃいけない。
いつも強く構えてる國分さんの弱い部分を見てはいけない。
そんな気がして静かに事務所を後にした。
逢坂さん、いなくなっちゃうのかな。
なぜだか無性に逢坂さんのヘラヘラ笑顔を見たくなって泣きそうになってる私がいる。
この感情は何。
ただの優しすぎる先輩にこんなに会いたいのはなんで。
私は惚れない。
みんなにちやほやされる逢坂さんには惚れない。
好きになっても自分が辛いだけだもん。
最初からそう決めてるからこの感情は恋じゃない。
ただいなくなってしまうかもしれないということが寂しいだけ。
そう言い聞かせた。