職場恋愛
side 航
昨日約束したばかりの「誰にも言わない秘密」を自らバラしてしまって申し訳なくなる。
ほんのすこーーし、区別を付けようと思って態度を変えてみたのが失敗だった。
さすが女性だな、と思う程変化には敏感で焦った俺氏。
下手にごまかしても何かしら問題が起こると思ってあっさりバラしてしまったけど…。
怒ってないかなぁ、結。
「お前名前は?」
結と歩いてる途中に声をかけられてふらっと付いて来たけど、この人が店長代理だろうか。
結に向かって頭悪そうって言ったのは許せなかったけど、お偉いさんぽい雰囲気だから何も言えず…。
「逢坂です」
「あ、…そう。お前か」
一瞬フリーズしたこの人は俺のことを知ってるらしい。
「…店長代理さんですか?」
「そうだけど?なに?聞いてんの?誰に?」
あれ、これ聞いちゃまずいやつだったか?
國分さんって言っていいのか?
「あー分かった。國分だろ。今日、國分のお気に入りの逢坂を見て来いって言われててさー。本当に気に入られてんのな」
お気に入り……なのか?
ただのサンドバッグだけど。
昨日約束したばかりの「誰にも言わない秘密」を自らバラしてしまって申し訳なくなる。
ほんのすこーーし、区別を付けようと思って態度を変えてみたのが失敗だった。
さすが女性だな、と思う程変化には敏感で焦った俺氏。
下手にごまかしても何かしら問題が起こると思ってあっさりバラしてしまったけど…。
怒ってないかなぁ、結。
「お前名前は?」
結と歩いてる途中に声をかけられてふらっと付いて来たけど、この人が店長代理だろうか。
結に向かって頭悪そうって言ったのは許せなかったけど、お偉いさんぽい雰囲気だから何も言えず…。
「逢坂です」
「あ、…そう。お前か」
一瞬フリーズしたこの人は俺のことを知ってるらしい。
「…店長代理さんですか?」
「そうだけど?なに?聞いてんの?誰に?」
あれ、これ聞いちゃまずいやつだったか?
國分さんって言っていいのか?
「あー分かった。國分だろ。今日、國分のお気に入りの逢坂を見て来いって言われててさー。本当に気に入られてんのな」
お気に入り……なのか?
ただのサンドバッグだけど。