職場恋愛

「これも大事だけど、もう1つ言いたいことがあるの」


急に真顔になった真鍋さんに緊張する。


言いたいことってなに？
私なんかしたっけ？


考えても考えても見当がつかず、諦めて素直に聞くことにした。


「なに？」

言葉を返すと真鍋さんが一息ついた。
そんな覚悟がいるようなことを今から言うの？
一体何よ…。


「おとといのこと、覚えてる？」

おととい？
って、飲み会の日？

その日は航にヘタレとか色々言ってしまった日だ。
もしかして、真鍋さんにもなにか…？


「えー…なんだろう…」


「覚えてないの？それはまずいよ」


なに？なに？なにしたの？私。


「私たち隣同士で座ってたじゃん。それは覚えてる？」

「え、うん。それは分かる」

だから真鍋さんのお家に泊まったんだと思ったくらいだしね。

「そこに逢坂さんが来たことは？覚えてる？」

「あ〜…うん。覚えてる」

そのあと告って振られたんだよね。

「で、荒木さんと逢坂さんと島田さんが3人でどっか行った後、荒木さん戻って来て焼酎一気飲み始めたじゃん」


………うん？
そうだったかな？


「それで？」


「一気飲みしてる途中で逢坂さんと國分さんが一緒に私たちの方に来たの」


まじで？
私全然知らないんだけど…。


「へ、へぇ…國分さんが、ね」


「ここまで言っても思い出さない？」


だから私は何をしたの！


「思い出さないよ…何しでかしたの？」


「はぁ…。荒木さん、國分さんに膝枕してもらってたんだよ」






















「はい？」