ヘップバーンに捧ぐ
『『『『『エェッー!』』』』』

こいつ、ここまでバカだったか?
少なくとも、ここで言うことでは無い。
社会人としての、素質を問うわ。

『なるほど、なるほど。
美波くんは、設楽君にしろ、専務様にしろ
二枚目を侍らすのに長けているようだ。

君には、どんな手管があるんだい?』



話は脱線します。ゴメンナサイ。

私の悪い所は、
#真顔で言い返してしまう所
#怒りのボルテージがリミッター切ると………

「九重部長、仰りたいことは以上ですか?

ここをどこだと思いですか?会社ですよ?

挨拶回りにしても、
職場で油売れるほど、営業第一のお仕事って
おヒマなんですか?
他の営業の方、連休前で、
デスクかじりついてお仕事されてますが?
ご自身のお仕事はもう終えられていますか?

田中さんが、九重部長に
お聞きになりたいことあるみたいですよ?
宜んです?」

「あっ、それとご安心ください。

今の段階では、セクハラ相談室行きませんけど
今のご自身の発言、セクハラ引っかかってますよ

たかがセクハラとお思いかもしれませんけど
セクハラ甘く見ない方がいいですよ」





………マシンガントークが始まります。
いい歳取ったアラサー女が
そろそろ直さないといけないのも
わかってます。

でもこの性格は、紗英ちゃんに似てるので!
(紗英ちゃんは、私の性格×100)




『………田中何だ。後で話を聞くから帰ってろ!

貴様の上司は、社員教育すら出来ないクズだな。
この会社が存続してるのも、
わしら営業第一のお陰だろう?違うか?
お前らは、そのおこぼれを貰ってるんだろうが。
お前らの働きぐらいで大それたこと言うな!』

『申し訳ございません九重部長。
本当にうちの部下が、出過ぎた事を
申し上げました。
今後はこのようなことがないよう
部下の教育を改めますので…

ほらっ、美波くん頭を下げるんだ』

周りには、野次馬だらけ。
不安そうな顔をしてる人、興味津々に見てる人
みんな、仕事しろよ。

しかし、
野次馬が一斉に、道を開けた。

『今後の教育方針を、見直す必要はありませんよ

美波くんが、謝る必要もありません』



< 33 / 76 >

この作品をシェア

pagetop