ヘップバーンに捧ぐ
私のお呼出内容は概ねこの3つ。

私の言った事は、間違っていない事

設楽との事実確認

九重部長の言動には注意する事

それと後1つ。
『しばらく、色んなことが起きると思うが
君は、翔駒の事を信じてくれないか』

「?」

ここで何で、専務の事?

『長く引き留めたしまったね
仕事に戻ってくれ

ご苦労様』


「畏まりました、失礼致します」

今日一番、いや入社以来一番の緊張だった。

何とか、命辛々部屋に戻った。

『咲良ちゃん
大丈夫だった?なんか怖いこと言われた?

………あの子ったら、帰って来たら覚えてなさいよ………』


松室さんが、心配そうに
駆け寄って来てくれた。
何だか、怒りのオーラがすごい………

「大丈夫です。ご心配おかけしました。

皆さん、貴重な仕事時間にお騒がせし
すみませんでした。」

私は、頭を下げた。


美波ちゃん/美波さん/先輩
気にすんな/しないで/しないでくだしゃい?

あの部長、このやろ/最低

俺たち/私たちの美波ちゃん/さん/先輩に
向かって何て言い草だよ。
マジで許せねぇわ
しかも、マーケティングの事まで
バカにするなんてよ、
あの人仕事ろくに出来ないくせに
よく言うぜ/よく言うわ/言いましゅ』

皆んな口々に言ってるが、
言っている内容は同じだ。

この部署本当に良いところだよ。
どうやら恋愛抜きにしても、
私の人生男運は悪いようだけど、
会社運は悪く無い。
それで、もう十分だ。
















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