【短】先輩のバーカ
「先輩。俺は、先輩と毎日だってキスがしたい」
「何言ってるの?キ、キス…は好きな人にするものなんだよ」
キスって単語言うたびに顔を赤くするところとか、たまらなく可愛い。
それと同時にどうしてそこまで知ってるのに、俺の気持ちには気付かないんだよって思う。
「だから、俺は先輩にキスがしたい。手だって繋いで帰りたい。先輩は俺の事だけ考えてればいいのにって思うよ」
こんなの、独占欲丸出しじゃんか。
「俺の好きは、そうゆうことだから」
ここまでやって、ここまで言ったんだ。
こんな恥ずかしいセリフ、プライドも何もない。
「……じゃぁ、俺は荷物持って先に行ってるんで」
俺は用具室を後にした。