【短】先輩のバーカ
……まさか、俺の気持ちに気付いていない??
だから普通に後片付けをお願いしてるんじゃ……
あそこまでして、気付かないとか本当鈍感すぎないですか?
だったら、ただの欲求不満の変態になるじゃん。
あぁ、早く掃除終わらせて帰ろう。
今日は色々な意味でメンタルやられてるし。
俺はいつにも増して後片付けを頑張った。
そして片付けが全て終われば、先輩と俺以外学校に残っていないのか、物音が全くしない。
「じゃ、じゃあ……片付けも終わった事ですし、お先に失礼しま「待って」」
挨拶をして帰ろうとしたところ、遮られてしまった。
「ア、アイ先輩?」
先輩は下を向いて、次の言葉を発しない。