【短】先輩のバーカ
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結局何も案が出ないまま…放課後になってしまった。
「じゃあ、委員会頑張れよ」
「うん」
カイに見送られ、俺は委員会の行われる教室へと向かう。
ガラガラ──
「あっ!ソラくん!いい所に来た!!」
「うわっ!!先輩どうしたんですか?」
教室のドアを開けるなり、勢いよく先輩が視界に飛び込んできた。
「今日の委員会で使いたい材料があるんだけど……結構な量らしくて、一緒に取りに行くのお願いしてもいいかな?」
先輩は俺に申し訳なさそうに尋ねてきた。
子犬みたいで、めちゃくちゃ可愛いんですけど……!!
大好きな先輩のお願い、俺が断るわけがないじゃないですか!!!
「はい!よろこんで!」