My hero is only you

My hero is only you

＜プロローグ＞

　時計の針が時間を刻んでいく音が聞こえる。

　タイムリミットまでの時間を刻む音が。　　

　残されているのは、あと３日しかない。

　それですべてが終わるのか、それとも。

　３日の間にどれだけのことができるのか、まだわからない。

　だけど、何もしないで後悔するより、やって後悔するほうがましなはずだから。

　それがあの人にとって、迷惑の以外の何物でもなかったとしても。

　それでも、自分があの人と同じ場所で過ごしいていたことを確かめておきたいから。

　３日の期限が過ぎれば、夏休みに入る。

　そうしたら、二度とここには戻らない。

　戻れない。

　時計の針と共に、残された時間を数える。