My hero is only you
<2.the second day>
次の日は朝から雨だった。
(空も泣いてくれているのだろうか)
窓際に席で、ぼんやりとそんなことを考えていた。
放課後。
図書室のドアの前。
どんな顔をして会えばいいのか、わからない。
それでも会わなければならない。
たとえ、結果がどちらに転んでも。
目を閉じて、深呼吸を一つ、二つ。
ドアを開ける。
いつもの席に、いつもと同じ姿がある。
その席にゆっくりと歩み寄った。
「こんにちは。昨日は心配掛けてすいませんでした」
「いや、気にないでいいよ。俺のほうこそ、おせっかいだったよね」
「そんなことはありません。私の方こそ、せっかく・・・」
「気にするなって、言っているのに」
下げたままの頭を、軽く小突かれる。
顔を上げると、眩しい笑顔。
優しい瞳。
外は雨でも、ここには太陽があるようだ。
「あの、帰りに話があるんですけれど、時間を取ってもらえませんか?」
「いいけど、何?」
「それはその時に話します」
「わかった。いいよ」
「ありがとうございます」
(空も泣いてくれているのだろうか)
窓際に席で、ぼんやりとそんなことを考えていた。
放課後。
図書室のドアの前。
どんな顔をして会えばいいのか、わからない。
それでも会わなければならない。
たとえ、結果がどちらに転んでも。
目を閉じて、深呼吸を一つ、二つ。
ドアを開ける。
いつもの席に、いつもと同じ姿がある。
その席にゆっくりと歩み寄った。
「こんにちは。昨日は心配掛けてすいませんでした」
「いや、気にないでいいよ。俺のほうこそ、おせっかいだったよね」
「そんなことはありません。私の方こそ、せっかく・・・」
「気にするなって、言っているのに」
下げたままの頭を、軽く小突かれる。
顔を上げると、眩しい笑顔。
優しい瞳。
外は雨でも、ここには太陽があるようだ。
「あの、帰りに話があるんですけれど、時間を取ってもらえませんか?」
「いいけど、何?」
「それはその時に話します」
「わかった。いいよ」
「ありがとうございます」