だいじなもの。
せっかく煌に背中を押してもらったのにも関わらず、中々光瑠に連絡が取れないでいると、向こうから連絡がきた。
『今夜家来れる?』
たった一言だけ。
これが最後のチャンスかもしれない。
『私も話があるから会いたい』
たったこれだけを送るだけでも勇気が必要だった。
光瑠の家に向かってる間、ずっと心臓が鳴りっぱなしだった。
ドクン、ドクンと心臓の音しか聞こえなくて、頭の中を整理出来ないで着いてしまった。
家の前に辿り着くと、大きく深呼吸をして心臓の音を落ち着かせた。
ちゃんとパパに紹介するからね。
自分のお腹をさすりながら、赤ちゃんに勇気をもらった。
ピーンポーン_____