だいじなもの。
「私には、この子を産む資格ないのかな?」
ポツリと呟かれた台詞頭が追いつかない。
どういうこと?
だってこの前まで“産みたい”って意思が強かったはずなのに。
何があってここまで弱気になったんだ?
「……っ……たい……」
掛ける言葉が見当たらず、黙っていると突然お腹を抑えながら蹲ってしまった。
「奈緒!?」
「ぃ、たい、よぉ〜……」
「今救急車呼んでやるからな!?」
「た、すけて……、光瑠______」