だいじなもの。
____________・・・・・・
「・・んん・・・・」
何時だろ・・・・・
手探りで枕元にあるはずの携帯を探す。
「おはよ」
「・・・・おはよ」
「・・・・・・」
「・・・・・!?」
驚きで飛び起きた。お陰で目がスッキリとした。
「お、はよう・・・・・。煌」
ニコニコしている煌の顔を見ながら、頭の中で状況を把握しようとフル回転させる。
あ、そっか。色々あってそのまま寝ちゃったのか。
「お腹空かない?」
「そう言われてみれば・・・・・」
部屋に掛かっているアンティークな時計で時間を確認する。
17時過ぎか・・・・・
お昼を逃したからちょっと早いけどお腹空いた。
「何か作る?それとも食べに行く?」
「私何か作るよ。材料は・・・・・・買いに行かなきゃないよね」
煌の顔でなんとなく察した。