極上初夜は夫婦のはじまり～独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします～

　二日酔いながら、この日もなんとか仕事をこなしていると、社内でバッタリ三浦さんと出くわした。

　三浦さんはくっきりとした二重瞼で綺麗な形の輪郭をしているし、笑うと覗く白い歯が爽やかで素敵だ。
　ふんわりとセットされた髪型はナチュラルに前髪が分けられていて、スーツにとても似合っている。
　その姿を目にしただけで、ドキドキと自然と鼓動が早くなる。

「あ、お疲れ様です。今日、いらしてたんですか」

「お疲れ様。急に社長に呼び出されてね」

　フフッと何気なく微笑む三浦さんの顔が端整すぎて、思わず見とれそうになってしまう。
　ダメだ、ここは会社なのだと、私は小さく頭を振りながら邪念を振り払った。

「そうだ、和奏ちゃん。今晩一緒に食事でも行かない？」

　三浦さんが私を食事に誘ってくれた。
　これは通常なら、とてもうれしいのだけど、なんでよりによってこんな日に。違う意味で頭痛がしてきそう。

「すみません。実は今日は体調が……」

「え、大丈夫なの？」

「大丈夫です。お恥ずかしいんですけど、昨日友達と飲みすぎてしまいまして」