極上初夜は夫婦のはじまり~独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします~
涼我はたいして愛想のない態度だけれど、まんざらでもないのだとすると、近い将来ふたりは付き合うのかもしれない。
涼我に彼女ができるのか……。
腐れ縁なだけだと蘭々ちゃんに説明したものの、少し寂しい気持ちが湧いてくる。
涼我に私以上の特別な存在ができると想像したら、胸にチクリと痛みが走った。
この後、三人で温泉に浸かり身も心もほっこりとしたところで、涼我も揃って宴会場に移動して会席料理に舌鼓を打った。
さすがは樹里、ちゃんとお料理のおいしい宿を選んでくれている。
「みなさん、まだビール飲みますよね」
部屋に戻って四人で飲み直すことにしたけれど、ビール瓶を持ち、誰かの空いたグラスはないかとキョロキョロする蘭々ちゃんの顔が、さほど飲んではいないはずなのにすでに真っ赤になっている。
「蘭々ちゃん大丈夫? 顔赤いよ。酔いが回るの早くない?」
考えてみれば、蘭々ちゃんと会うときはいつも客と店員という立場だから、彼女がお酒を飲むところを見るのはこれが初めてだ。
お酒に強いのか弱いのかすら知らず、飲むのは本人に任せてしまっていた。
「和奏が酒のことで人の心配するとは」
涼我に彼女ができるのか……。
腐れ縁なだけだと蘭々ちゃんに説明したものの、少し寂しい気持ちが湧いてくる。
涼我に私以上の特別な存在ができると想像したら、胸にチクリと痛みが走った。
この後、三人で温泉に浸かり身も心もほっこりとしたところで、涼我も揃って宴会場に移動して会席料理に舌鼓を打った。
さすがは樹里、ちゃんとお料理のおいしい宿を選んでくれている。
「みなさん、まだビール飲みますよね」
部屋に戻って四人で飲み直すことにしたけれど、ビール瓶を持ち、誰かの空いたグラスはないかとキョロキョロする蘭々ちゃんの顔が、さほど飲んではいないはずなのにすでに真っ赤になっている。
「蘭々ちゃん大丈夫? 顔赤いよ。酔いが回るの早くない?」
考えてみれば、蘭々ちゃんと会うときはいつも客と店員という立場だから、彼女がお酒を飲むところを見るのはこれが初めてだ。
お酒に強いのか弱いのかすら知らず、飲むのは本人に任せてしまっていた。
「和奏が酒のことで人の心配するとは」