極上初夜は夫婦のはじまり~独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします~
涼我が樹里に同意を求めるように視線をやると、うなずきながら樹里は今にも吹き出しそうに口もとを押さえて笑いをこらえていた。
人を酒癖の悪い女みたいに、と反論したいけれど、この前の失態があるからそれもできない。
「私、そんなに赤いですかね? すみません、ちょっとお手洗い行ってきます」
自分の両手で両頬を押さえながら恥ずかしそうにする蘭々ちゃんがまたかわいい。
蘭々ちゃんはほろ酔いだけど、私は泥酔してしまうから女としての魅力が違うのだと自覚すると、少し悲しくなってくる。
お酒もほどよく入って気分上々の中、しばらくして涼我もトイレに立ち、部屋には樹里とふたりになった。
「明日、三浦さんになにかお土産買わなきゃ」
「例のハイスペック男子?」
その話はどうなっているのかと、食いつくように樹里が私に顔を寄せる。
「うん。来週にはアメリカから帰ってくるから」
「長期出張だったっけ」
アメリカにいる間は三浦さんからメッセージアプリでの返事がなかなか来ないこともあって、やり取りする回数はぐっと減ってしまっていた。だけど先ほど、来週日本に帰ると連絡があったのだ。
人を酒癖の悪い女みたいに、と反論したいけれど、この前の失態があるからそれもできない。
「私、そんなに赤いですかね? すみません、ちょっとお手洗い行ってきます」
自分の両手で両頬を押さえながら恥ずかしそうにする蘭々ちゃんがまたかわいい。
蘭々ちゃんはほろ酔いだけど、私は泥酔してしまうから女としての魅力が違うのだと自覚すると、少し悲しくなってくる。
お酒もほどよく入って気分上々の中、しばらくして涼我もトイレに立ち、部屋には樹里とふたりになった。
「明日、三浦さんになにかお土産買わなきゃ」
「例のハイスペック男子?」
その話はどうなっているのかと、食いつくように樹里が私に顔を寄せる。
「うん。来週にはアメリカから帰ってくるから」
「長期出張だったっけ」
アメリカにいる間は三浦さんからメッセージアプリでの返事がなかなか来ないこともあって、やり取りする回数はぐっと減ってしまっていた。だけど先ほど、来週日本に帰ると連絡があったのだ。