極上初夜は夫婦のはじまり~独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします~
「ありがとうございます。感無量です」
「大げさだよ」
「私の方は、これがお菓子のサブレで、こっちはかわいくて買ったんですけど猫の箸置きなんです」
お土産の説明をすると、三浦さんは「ありがとう」とお礼を言ってくれた。
サブレをチョイスしておきながら、甘いものが苦手だったらどうしようとか、かわいい猫の箸置きなんかこの部屋に合わないから使ってくれそうにないなとか、今さらそんな考えが浮かんでくる。
私の不安を煽るかのように、三浦さんは手に取らずにお土産を眺めているだけだ。
「四人で行ったんだね」
「……え?」
「温泉旅行、四人で行ったんでしょ。女の子だけかと思ったら、その中に男もひとりいたとか」
「…………」
温泉に行くことはメッセージでのやり取りで伝えた覚えがあるけれど、何人で行くとか男友達がそこに交じっているとまでは教えていない。
「どうして……知ってるんですか?」
一瞬驚いて固まってしまった後、ストレートにその質問をぶつけると、三浦さんは小さく口もとに微笑を作った。
「大げさだよ」
「私の方は、これがお菓子のサブレで、こっちはかわいくて買ったんですけど猫の箸置きなんです」
お土産の説明をすると、三浦さんは「ありがとう」とお礼を言ってくれた。
サブレをチョイスしておきながら、甘いものが苦手だったらどうしようとか、かわいい猫の箸置きなんかこの部屋に合わないから使ってくれそうにないなとか、今さらそんな考えが浮かんでくる。
私の不安を煽るかのように、三浦さんは手に取らずにお土産を眺めているだけだ。
「四人で行ったんだね」
「……え?」
「温泉旅行、四人で行ったんでしょ。女の子だけかと思ったら、その中に男もひとりいたとか」
「…………」
温泉に行くことはメッセージでのやり取りで伝えた覚えがあるけれど、何人で行くとか男友達がそこに交じっているとまでは教えていない。
「どうして……知ってるんですか?」
一瞬驚いて固まってしまった後、ストレートにその質問をぶつけると、三浦さんは小さく口もとに微笑を作った。