極上初夜は夫婦のはじまり~独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします~
「私、海老は――」
アレルギーが、と続けようとしたところで、三浦さんが私の言葉を遮った。
「全部食べてよ。せっかく気合い入れて作ったんだから」
「いや、あの……」
「今おいしいって言ったよね」
「…………」
彼から醸し出される威圧感に押されてなにも発言させてもらえないこの現状に、私はだんだん恐ろしくなってくる。
「それに、和奏ちゃんはお土産くれたけど、俺は用意してないからお土産代わりだってさっきも言ったよな?」
「え……はい……」
「じゃあ食べろ。厚意は受け取るべきだ」
三浦さんの話し方がいつもと違って一段ときつくなった。
一人称も“僕”から“俺”に変わっていて、笑顔もないし声の音量も大きい。
機嫌は直っていなかったのだ。
自分なりに抑えていただけで、本当は今も腹を立てていて、その原因は私の温泉旅行だろう。
あの話のときから様子が変だったから。
アレルギーが、と続けようとしたところで、三浦さんが私の言葉を遮った。
「全部食べてよ。せっかく気合い入れて作ったんだから」
「いや、あの……」
「今おいしいって言ったよね」
「…………」
彼から醸し出される威圧感に押されてなにも発言させてもらえないこの現状に、私はだんだん恐ろしくなってくる。
「それに、和奏ちゃんはお土産くれたけど、俺は用意してないからお土産代わりだってさっきも言ったよな?」
「え……はい……」
「じゃあ食べろ。厚意は受け取るべきだ」
三浦さんの話し方がいつもと違って一段ときつくなった。
一人称も“僕”から“俺”に変わっていて、笑顔もないし声の音量も大きい。
機嫌は直っていなかったのだ。
自分なりに抑えていただけで、本当は今も腹を立てていて、その原因は私の温泉旅行だろう。
あの話のときから様子が変だったから。