極上初夜は夫婦のはじまり~独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします~
「私のお土産なんて、たいしたものじゃないですから――」
「それはわかってる!」
再び私の言葉を遮るように、三浦さんがイライラしながら大声を出した。
同時に、テーブルの端に置いてあったお土産のサブレを荒っぽく手で払いのけて床へと落とす。
バタン!という派手な音がして、包装されたままのサブレの箱は床に落ちた拍子にひっくり返った。
その言動と、なにより三浦さんの怒りに満ちた目で、一気に恐怖が沸き起こる。
私のお土産なんか最初からどうでもよかったから、渡したときに手に取ろうとすらしなかったのだ。
だけどわざと床に落としたのは、さすがにひどいと思う。
「その男とは仲いいみたいじゃないか」
「……え?」
消え入りそうな私の返事が気に入らなかったのか、三浦さんは盛大に舌打ちをする。
「温泉に行った男だよ。もしかして俺と二股かける気だった?」
「いえ、そんな!」
睨みつけられながらも、私は否定して小さく首を振った。
「許さないよ」
三浦さんは私と涼我の仲を誤解しているようだ。
私がどちらにもいい顔をして、振り回していると勘違いしたのかもしれない。
それは違うと説明しようとしたけれど、なにをするかわからない三浦さんの視線が怖くて言葉が出てこない。
「それはわかってる!」
再び私の言葉を遮るように、三浦さんがイライラしながら大声を出した。
同時に、テーブルの端に置いてあったお土産のサブレを荒っぽく手で払いのけて床へと落とす。
バタン!という派手な音がして、包装されたままのサブレの箱は床に落ちた拍子にひっくり返った。
その言動と、なにより三浦さんの怒りに満ちた目で、一気に恐怖が沸き起こる。
私のお土産なんか最初からどうでもよかったから、渡したときに手に取ろうとすらしなかったのだ。
だけどわざと床に落としたのは、さすがにひどいと思う。
「その男とは仲いいみたいじゃないか」
「……え?」
消え入りそうな私の返事が気に入らなかったのか、三浦さんは盛大に舌打ちをする。
「温泉に行った男だよ。もしかして俺と二股かける気だった?」
「いえ、そんな!」
睨みつけられながらも、私は否定して小さく首を振った。
「許さないよ」
三浦さんは私と涼我の仲を誤解しているようだ。
私がどちらにもいい顔をして、振り回していると勘違いしたのかもしれない。
それは違うと説明しようとしたけれど、なにをするかわからない三浦さんの視線が怖くて言葉が出てこない。