【短】桜の下、15歳。
入学式、桜の下で。
「ま、迷った……」
高校の入学式、当日。
ひとつも汚れのない、ピカピカの制服に身を包み、校舎の外で、私は迷子になっていた。
「え、うそうそ、ほんと?待って、ここどこ」
誰にも聞こえない問いかけを口に出しながら、私は周りをキョロキョロ。
入学出来ることにテンションが上がりすぎて、調子乗った!
結果が、これ!
ちょっとその辺探索しようと思っただけなんだけどなぁ……。
左胸に付いているピンクの造花を触る。
入学式から遅刻とか……考えただけで泣きそうになる。
自分のせいなんだけど。
顔を上げれば、満開の桜が目の前に広がっていて、その光景に少しだけ救われた気がした。
――そこに、彼はいた。
高校の入学式、当日。
ひとつも汚れのない、ピカピカの制服に身を包み、校舎の外で、私は迷子になっていた。
「え、うそうそ、ほんと?待って、ここどこ」
誰にも聞こえない問いかけを口に出しながら、私は周りをキョロキョロ。
入学出来ることにテンションが上がりすぎて、調子乗った!
結果が、これ!
ちょっとその辺探索しようと思っただけなんだけどなぁ……。
左胸に付いているピンクの造花を触る。
入学式から遅刻とか……考えただけで泣きそうになる。
自分のせいなんだけど。
顔を上げれば、満開の桜が目の前に広がっていて、その光景に少しだけ救われた気がした。
――そこに、彼はいた。
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