吹魂
「謝んなくてもいいよっ。愛子ちゃんかぁ!うちの名前は高井亜理砂。よろしくねっ!!」
亜理砂先輩かぁ…。優しい先輩だなぁ…。
「あっ、はい!お願いします。」
ちょっとテンパりながら言った。
そして、マウスピースで音が出たので本体を付けて吹いてみた。
…意外と重いなぁ。
指もけっこう大きくないと穴が塞げないや。
「んじゃ、まずは何も押さないで吹いてみてね。」
「はい…。」
マウスピースだけでやったみたいに息をたくさん入れて吹いてみたが、さっきのように音が出ない。
長くなったから息が入れにくいや。