Black sweet Darling!《完》
最悪な出会い
『café Loop』は都心のオフィスビルの一階に入っている老舗カフェ。
珈琲豆と手作りシフォンケーキが自慢のこの店が、あたしの職場である。
専門学校を卒業し就職して早6年。
可愛い後輩も出来たし、上司は優しいし、毎日楽しく働いている。
「奈々さん!これ見ました??」
「どうしたのマコちゃん。走ったら危ないよ?」
パタパタと走り寄って来る小動物みたいなこの子は今年入ったばかりの新入社員。
その前はアパレル販売員だったとかで接客はピカイチの期待のエースだ。
「はぁい。ってそんな事より見てくださいよ!コレ!」
そんな事って…
がっくり肩を落としながらマコちゃんの手元を見ると一冊の雑誌。
「可愛い洋服でも載ってた?」
「違いますって!」
「このビルに、A'zカンパニーが入るらしいんですよ!」
「何それ?」
新しいファストファッションか何かだろうか?
聞いたこともない単語に首を傾げていたら、
チーン
『ごめん一人戻って〜』
休憩室にベルの音が響き、店長からヘルプの合図がきた。
「ごめん、私戻るね?また後で洋服見せてね!」
私は急いでエプロンを腰に巻き、部屋を出た。
店内が混んできたんだろう。
時計を見ると午後三時。ちょうどそんな時間だ。
「奈々さんっ!違うんだってばー…」
珈琲豆と手作りシフォンケーキが自慢のこの店が、あたしの職場である。
専門学校を卒業し就職して早6年。
可愛い後輩も出来たし、上司は優しいし、毎日楽しく働いている。
「奈々さん!これ見ました??」
「どうしたのマコちゃん。走ったら危ないよ?」
パタパタと走り寄って来る小動物みたいなこの子は今年入ったばかりの新入社員。
その前はアパレル販売員だったとかで接客はピカイチの期待のエースだ。
「はぁい。ってそんな事より見てくださいよ!コレ!」
そんな事って…
がっくり肩を落としながらマコちゃんの手元を見ると一冊の雑誌。
「可愛い洋服でも載ってた?」
「違いますって!」
「このビルに、A'zカンパニーが入るらしいんですよ!」
「何それ?」
新しいファストファッションか何かだろうか?
聞いたこともない単語に首を傾げていたら、
チーン
『ごめん一人戻って〜』
休憩室にベルの音が響き、店長からヘルプの合図がきた。
「ごめん、私戻るね?また後で洋服見せてね!」
私は急いでエプロンを腰に巻き、部屋を出た。
店内が混んできたんだろう。
時計を見ると午後三時。ちょうどそんな時間だ。
「奈々さんっ!違うんだってばー…」
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