Black sweet Darling!《完》
一体何なんだ…

嫌味を言われる事はあっても、あんなに笑うところあった??


あたしは柳瀬が置いて行った名刺をポケットに、現金をレジにしまった。


柳瀬蒼士…変なやつ。
それが彼への第二印象だった。


ーーー

「おはようございます!」


朝のラッシュでバタバタしていると、9時出勤のマコちゃんがやって来た。


「おはよ。今日もよろしくね。」

「はい!店長いないけど頑張りましょうね!」


明るく元気なマコちゃんは、いつも笑顔でこっちまで元気をもらえる。

あたしとは正反対に接客業に向いている性格だと思う。

女の子としても、愛想がいいのはモテる要素の1つで、彼女目当てに来るお客様も少なくない。


「飯田さん、今日も元気だね!朝一で会えて元気出たよ。」

「ありがとうございます〜!今日もお仕事頑張ってくださいね!」


今もビルに努める常連のお客様からそんな言葉をもらったりして。

あたしならあんな風に可愛く受け答え出来ない。

最も、あたしにあんな風に言う人なんていないのだけど。
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