Black sweet Darling！《完》

「無理はするなよ？覚悟なら…出来てるんだから。」

「何の覚悟ですか。そんな事絶対させませんよ！」


拳を作って怒る振りをするとヨージさんは笑う。

店をたたむなんて事させない。

この空間をずっと守りたい。


「ヨージさん、あたしの我儘聞いてくれてありがとうございます。」

「浅里、店の事考えてくれてありがとうな。
俺も店でやれることやってみるから。」


優しく微笑むヨージさんを見て決意する。

やってやろうじゃないか。

カフェ店員の底力、見せてやろーじゃん。


計算で行くと、午後から夕方の間に100杯のコーヒーを売れば目標は達成する。


途方も無い数字だけどやるしか無いのだ。