Black sweet Darling!《完》
「やっぱ気づかねぇかー」
はぁ、とため息をついた柳瀬さんは、背もたれから起き上がる。
膝の上に肘をついて残念なものを見るかのようにあたしを見てくる。
「なんなんですか?」
何を気付けっていうんだ。
「俺お前のこと10年前ぐらいから知ってるんだけど。」
「…はい?」
何の冗談だ。
つい最近、ほんの一ヶ月ちょっと前に最悪な出会い方をしたのが最初だと記憶してますが?
訝しげな目で柳瀬さんを見る。
「昔バイトしてたカフェ。
俺毎日ブルーマウンテン注文してたんだけど?」
昔バイトしてたのはヨージさんと知り合ったあのカフェしかない。
毎日ブルーマウンテンを注文してた人も…
あの人しかいない。
「ヨージさんの友達…?」
思いつくのは彼しかいない。
ヨージさんの大学の友達で、毎日来ていた男の人がいた。
だけどその人は真面目そうな眼鏡の、チャラいとはかけ離れたタイプの人だ。
はぁ、とため息をついた柳瀬さんは、背もたれから起き上がる。
膝の上に肘をついて残念なものを見るかのようにあたしを見てくる。
「なんなんですか?」
何を気付けっていうんだ。
「俺お前のこと10年前ぐらいから知ってるんだけど。」
「…はい?」
何の冗談だ。
つい最近、ほんの一ヶ月ちょっと前に最悪な出会い方をしたのが最初だと記憶してますが?
訝しげな目で柳瀬さんを見る。
「昔バイトしてたカフェ。
俺毎日ブルーマウンテン注文してたんだけど?」
昔バイトしてたのはヨージさんと知り合ったあのカフェしかない。
毎日ブルーマウンテンを注文してた人も…
あの人しかいない。
「ヨージさんの友達…?」
思いつくのは彼しかいない。
ヨージさんの大学の友達で、毎日来ていた男の人がいた。
だけどその人は真面目そうな眼鏡の、チャラいとはかけ離れたタイプの人だ。