ーー颯ちゃんがあの時隔てた心の壁は
あまりにも大きくなりすぎていた。
特別だから。大切だから。
ずっと、俺の知ってるきみのままでいてほしいから。
ゆずちゃんにとって颯ちゃんは特別で
颯ちゃんにとってゆずちゃんは特別で
それなのに、
"幼馴染み"という名の鎖が邪魔をする。
二人は、"恋人同士"にはなれない。
ーー
お互いがお互いを誰よりも特別に想い合っているのに結ばれないなんて切なすぎる。
幼馴染み以上、恋人未満。
こんなにも切なくて繊細な関係性の物語はじめて読みました。
颯ちゃんの言う"大切"が、少しでも違う形になればいいな、と強く強く願います。
綺麗で繊細で、作者様の世界観に見事に圧倒されました。とってもとっても素敵な作品です。