あなたと私の関係




百瀬さんに言われた通り、何畳あるか分からないくらい広いリビングの右の扉を開けると、そこには1人部屋にしては大きすぎる洋室にシングルベッドが1つ。




大きな窓には緑色のシンプルなカーテン。それを開けると、とんでもなくいい眺め。




全然使われない様子を見ると、お泊まり用のお部屋って感じだ。




「よい、しょっと」




荷物をおろして、やっと一息。




そう言えば、美月から預かったこの布教用雨宮綾は残念ながら出番が無さそう。



話題作りとか、もうそれ以前の問題だもん。




にしても、雰囲気は少し似てるのになぁ百瀬さん。




まあ似てるってだけで、全然違うけど。



とりあえず美月から借りたものは返すまでどこかにまとめておいておこう。




スクバの中から大量の雨宮綾を取り出し、整理しようとした時だった。




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